「問題は分解して考える」

 数学の問題を解く時に「どうしたらいいか分かりません。」や「・・・・」無言で戦意喪失している様子をよく目にします。
皆さんは数学の問題を解く時にどういった思考で取り組んでいますか?「どのように問題を解くのかな?」「答え何だろう?」と結論を急いではいませんか?
いきなり答えを求めても問題が難しくなればなるほど多くの場合答えにはたどり着けません。ではどう考えればいいのでしょうか?
①今分かっている事をはっきりさせます。言い換えると問題で与えられている条件を整理し理解することです。
当たり前の事の様ですが、非常に大切な事です。これが出来ていない生徒が多いと思います。
②問題を解くためには分からない事(求めたい事)があるので、何を求めたいのかをはっきりさせます。
これも当然の事に思えますが、意識出来ていない生徒が多いです。
①②は確認できても多くの場合ここで問題が発生します。「この先どうやって解けばいいの?」
「この先どうやって解けばいいの?」と考えていても問題は解決しません。ここで必要となってくる考え方が「難問は分解して考える」です。ここで言う分解とは細かく分けるという事です。
どんな問題もその問題自体は難解に見えても、その問題を分解し分からない原因を考えていくとその1つ1つは決して複雑ではなく、考える事が出来ます。
そうして分解した原因を解決していく事で、最終的に問題を解くことが出来るという事です。
この考え方は何も数学の問題にだけ使えるものではなく、日常生活にも取り入れていくことが出来る考え方です。実際に現実的に起こりうる問題を分解して考えてみたいと思います。

問題「勉強する気が起きない時どうすればいいの?」
①やらなきゃいけないと分かっているけど勉強のやる気が出なくて困っている
②勉強のやる気を出すにはどうしたらいいか知りたい
ここで問題の原因を細かく分けて考えていきます。
<原因①目標がなくてやる気が起きない>
解決策・自分は将来どうしたいのか考えてみる。
   ・色々な人に話を聞いてみる。
   ・普段あまり行かない所に行って新しい経験をしてみる。
<原因②そもそも勉強が嫌い>
解決策・自分の好きな教科だけでもいいから取り組んでみる。
   ・勉強をして出来るようになって褒められている自分を想像してみる。
   ・知り合いの中にライバルを設定してみる。
<原因③他に勉強よりも楽しいことがある>
解決策・勉強する時間とやりたい事をする時間のメリハリを付ける
   ・楽しい事をより楽しくするために勉強は必要ないか考えてみる。
   ・もうやりたくないって思えるくらい、飽きる程楽しい事だけやってみる。

難問過ぎてあまり良い解決策は示せませんでしたが、「勉強する気が起きない。どうしよう?」と漠然と考えるのではなく、問題を分解して原因を1つ1つ考える事により今何をするべきか少し具体的に考える事が出来たのではないでしょうか。
日常生活を送るうえで色々な問題に直面すると思いますが、その時は問題を分解して考えてみると解決の糸口になるかもしれません。

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