普段の生活において様々な困難に直面しますよね。その時どのように困難を乗り越えるかは人によって異なると思いますが「客観的視点を持つ」という考え方についてお話ししたいと思います。
(「客観的」…客観的とは自分の考えや感情に左右されず、事実に基づいて判断や評価をする事。)
困難と言っても種類は様々なので、今回は受験という困難を例に進めていきたいと思います。
よくある悩みとして「成績が上がらない。」「やる気が出ない。」「やる気はあるけど集中できない。」等といった声をよく耳にします。
私がその時思うことは「自分だけだと思っていない?」という事です。多くの学生が同じ悩みを持っているのにも関わらず、自分だけ上手くいかないと考えてしまいがちです。
この時、人は主観的に物事を考えています。自分を基準に考えてしまうのは仕方ない事ですが、こういった時に客観的視点を持てると考え方も変わってきます。
自分を客観的に見ることが出来れば、「同じ悩みを抱えている人は大勢いる。自分はその中の一人。」と思えて少し悩みも軽くなるのではないでしょうか?
更に何か目標があるなら、「ここで出来なければみんなと同じ。それも悪くはないけど自分は違う。」そう思えれば頑張れるはずです。
客観的視点を持つと冷静に周りの状況を把握して、自分自身が何をすべきか正確に判断出来るようになります。
ではどのようにすると客観的視点を持てるのでしょうか?私は訓練すれば少しずつ持てるようになると考えています。
「自分を捨てる」といった言葉を聞いたことがあると思いますが、一般的にヤケクソになる。投げやりになる。といった意味で使われる事が多いと思います。
しかし私は「自分を捨てる」とは究極の客観的視点を持つ事ではないかと考えます。
ここでの「自分を捨てる」とはヤケクソになるのではなく、完全に自分を他人だと思う事です。
例えば他人が道でつまずいて転んでいるのを見ると、大丈夫かなと心配になりますが自分は恥ずかしくはありません。しかし自分が転んでしまうと痛いし、恥ずかしくなると思います。
ここで「自分を捨てる」といった究極の客観的視点を持つことが出来ると痛いけど恥ずかしくはありません。自分は他人だから恥ずかしくはないのです。そして今どのように行動するべきか正確に判断できるはずです。
日々の些細な出来事で客観的視点を持つ意識していくと少しずつ自分を冷静に判断出来る様になってきます。
一時期私は「自分を捨てる」事を修行だと思って常に意識している時期がありました。すると次第にピンチの時、悩みがある時に客観的な視点で自分をとらえ冷静に判断出来る様になってきたと思っています。
困難に直面した時、投げやりになったり自暴自棄になるのではなく冷静に自分自身を見つめ直し、その時の最善の判断が出来るよう客観的視点を意識して生活してみるのも良いのではないでしょうか。