「初心」

何かを志した時、初心を忘れず持ち続ける事は大切です。
時間が経つにつれ初め持っていた熱い思いは薄れ、気付いたら現状に流されている自分がいた。なんていう経験は誰にでもあると思います。
そこで初心を思い出すことが出来るルーティーンの様なものを持つのも、初心を忘れないための良い方法です。
私が塾を始めた時の初心は、学習塾と言っても色々ありますが多くの学習塾がテストの点数を上げる。受験で偏差値の高い学校に進学するのを目指す。といった事を目標にしています。
それも大切な事ですが、自身の過去を思い返すと勉強の楽しさや、勉強する意味をあまり考えずに勉強していたと気付きました。
そこで勉強は出来るだけでは駄目だ。一人でも多くの子供に勉強する意味を考え、覚るのではなく理解して身に付く学習とはどういうものか教えたい。学ぶ楽しさを教えたい。と思い「ライク数学教室」を始めました。
ライク数学教室では授業が終わると毎回「今日も頑張ったね。」という思いを込めて飴や駄菓子を配っています。
これも塾を始めた頃は一度買い物に行くと2,3週間は無くならず、「もっと多くの子供に勉強を教えたいな。」となかなか減らない駄菓子を眺めながら思っていました。
少しずつ通ってくれる子供が増えてきて駄菓子を買いに行く回数も量も増えてくると、忙しい時などは買い物に行く時間を取るのが難しい時もあります。
しかし駄菓子が減るという事は多くの子供たちが通ってくれているという事。面倒だと思いそうな時も、塾を始めた頃の気持ちを思い出し「何回も買いに行けるなんて有難い事だな。もっと頑張らなきゃ!」と初心を思い出すことが出来ます。駄菓子を買いに行く事が初心を思い出す一つのルーティーンになっていました。
先日、塾を始めた当初から飼っていた文鳥のライちゃんが亡くなりました。いつも塾に連れてきていて、家でも塾でも1日中一緒にいてずっと心の支えになってくれていました。
なかなか生徒数が増えない時や、生徒の親から「とにかくテストの点数を上げて欲しい」と要望があった時、何度も塾の方針は自分の考えで良いのだろうか?テストの点数を上げる事、偏差値の高い学校に進学させる事に集中して授業したほうが生徒の数は増えるのかな?と初心を忘れそうになった事もありました。
そんな時いつもそばでライちゃんが「何悩んでいるの?大丈夫だよ!早く一緒に遊んでよ。」と言ってくれている様な気がして、それが塾を始めた頃生徒が全然いない時に一緒に遊んでいた事を思い出させてくれ、初心に戻る事が出来て「大丈夫。自分を信じてやれるだけやってみよう」という気持ちにさせてくれました。
これから先もこれで良いのかな?と自信を無くしそうになることもあると思いますが、そんな時はライちゃんの思い出がまた初心を思い出させてくれると思います。

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